坐骨神経痛
「坐骨神経痛」とは、お尻から足にかけて痛みが走ったり、お尻のほっぺ のあたりが固くなる病気です。 坐骨と言っても、そういう名前の骨があるわけではありません。 座った時に体重がかかる部分の骨の総称で、そのあたりの神経に痛みが出る症状のことを「坐骨神経痛」と呼んでいるのです。
「坐骨神経痛」は、腰痛やヒザ痛などと同様、一般的によく見られる症状ですが、重症の場合、まともに歩くこともできなくなります。他の腰痛 と違って、「坐骨神経痛」はMRIでの画像診断によって原因個所を把握しやすいことが災いして、手術の対象になってしまうことが多いようです。
「坐骨神経痛」は、通常、「椎間板ヘルニア」が原因となって引き起こされていますが、「脊柱管狭窄症」や「脊椎すべり症」などによっても発 症すると言われています。
しかし、わたしが診た「坐骨神経痛」の方は、必ず腰椎の4番と5番が左にズレて、腸骨が一定の方向にねじれていますので、これも「ねじれ現 象」が原因だと考えられます。
痛みの原因は、骨のズレやねじれによるものですから、矯正して骨を正しい位置に戻してやれば、即座に痛みは消失します。
また、放っておいたとしても、大部分の方は、時間の経過とともに自然に症状が緩和していくはずです。
このように、ある日突然発症し、ある程度の日数で自然に治ったり、また症状がぶり返したりするのも「ねじれ現象」の特徴です。「ねじれ現象」は、重力に 対して右巻きの回転状の力が体内で働くことで、その力に引っ張られて椎骨が倒れ込んできて発症します。この倒れ込みによって「椎間板ヘルニア」を起こした 場合、椎間板のどこに亀裂が入るかによって、痛み自体は身体の左右どちらの側にも出ます。