手首が痛い!
草むしりなどで手を使い過ぎた後に、手首に痛みを感じることがあります。時には、原因もなく急に痛くなることもありますし、痛みだけでなく、手首が腫 れ上がる人もいます。
これらの場合、病院では手の反復動作の刺激による「腱鞘炎(けんしょう えん)」と診断されることが多いでしょう。「腱鞘炎」は、一般的には、手の使い過ぎによるものが多く、捻挫やケガなどで起こることもあります。他にも、 結核や梅毒に感染して発症する場合や、痛風、リウマチなどが原因 となる場合もあるようです。
しかし、私がみたところ、手首に痛みが出ている場合の多くは、「マーデルング変形」と呼ばれる症状ではないかと思います。
「マーデルング変形」とは、手首の細い方、特に若い女性に発症しやすいようです。 これは、手首の関節に大きな段差が現れるのが特徴で、症状の出ていない側の手首と比べてみれば、一目瞭然です。
「マーデルング変形」の発症の原因は、現代医学でもはっきりしていないようです。 先天性の亜脱臼の場合もありますし、なんらかの力が加わって、手首を内側にひねってしまった場合に起きる後天的な脱臼で発症しているケースもあります。
後天的な軽い脱臼なら、反対側の手で患部の側の手の平を押さえ込むように固定して、患部の側の前腕を内側にそ〜っとひねるように力を加えると、痛みが消 えます。
つまり、手首をひねってしまったのを、自分で逆に戻してやればよいのです。この時、力を加えていて少しでも痛みが出るようなら、回している 向きが逆ですから、注意してください。
また、今痛みのない方が試しに手首をひねってみるのも、危険ですから絶対にやらないでください。 整体などには、全身調整の一部として、手首をひねるという手技もありますが、女性の手首はちょっとした力でも脱臼しますので、意味のない手技は受けない ようにしてください。
いずれにしろ、手首の痛みが続くようなら、まずは整形外科を受診して、骨折などしていないかどうか診断してもらうのが前提です。