手がつる


  以前、知人が出演しているロックコンサートに行ったら、ギターを弾きながら唄っていたボーカルの方の手がつってしまって、演奏が中断してしまいまし た。
 これは大変だ、と思って見ていたら、ステージの上から「花山先生お願いします」と呼ばれました。  観客のみなさんも待ってますので、あわてて楽屋に行って診てみると、頚椎6番が大きくズレています。  ロックやヘビーメタルなどの激しい音楽は、音に合わせて頭を強く振ることが多いので、この方のように頚椎がズレてしまうのはよくあることなのです。  幸い、ズレている箇所の矯正は簡単に終わりましたので、即座に手も動かせるようになって、演奏もすぐに再開できました。

  手がつるのは、頭を強く振ることで引き起こされた、単なる力学的な問題のズレによる症状です。 椎骨のズレは、ズレて飛び出した部分が周りの神経を圧迫して、痛みやしびれを起こすものですが、頚椎6番が大きくズレた場合は、運動神経や血管が  圧迫 されて、手がつってしまうようです。   この方は、発症してすぐに矯正できたので幸運でした。このズレた状態を放置してしまうと、数日で腕の筋力が極端に低下してしまいます。
 一旦、筋力が低下してしまうと、ズレを矯正しても、筋力が元に戻るのにはかなりの時間がかかります。  この場合、手がつったからといっても、手に問題があるわけではありませんので、手をマッサージしても意味はありません。
  そういう時は、蒸しタオルで首の後側の根元をよく温めると効果が出ますので、試してみてください。

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