肩こり
日本人の国民病とまで言われるもののひとつに、肩こりがあります。肩こりとは、僧帽筋のうっ血などによるこりやこわばり、痛みなどの症状の総称ですが、 内臓疾患や頚椎疾患、なで肩体型なども原因となるとされています。
肩がこってつらいんです、という相談を私もよく受けますが、私が考える肩こりは、大きく3つのタイプに分けられます。
(1)睡眠不足や、目を酷使したために起こる一時的な血行不良
これがいちばん一般的な肩こりでしょう。 この場合は原因が単なる血行不良ですから、体操をしたり、お風呂に入ってとにかく血行を良くして、よく眠れば解消します。疲れているからといって、お風 呂に入らないで寝てしまう方がいますが、こりをほぐしてから寝ないと、翌朝にまで肩こりが持ち越してしまいます。 入浴は、疲れを取るのには欠かせません。 シャワーではなく、ゆっくりお湯につかるのがポイントです。
(2)形態異常(花山理論によるガンの前兆の総称)による不快感
これは、肩だけでなく全身に不快感を伴い、非常に疲れやすい状態が続きます。こうなると自然に解消することはありませんし、放置すると徐々に悪化し、様々 な病気の原因となります。
(3)頚椎、胸椎、肩甲骨などの骨のズレによる慢性的な不快感
これらの骨がズレていることで、肩こりになる方も多いようです。肩こりとして現れる場合は、頚椎7番がズレているのが一般的です。この頚椎 7番が大きくズレると、腕や指先に痛みやしびれの症状が出ますが、ズレの幅が小さければ、慢性的な不快感や肩こりになります。
原因が骨のズレであれば、ズレを矯正すれば肩こりも解消します。ズレの幅が小さいようなら、ある程度の日数で自然に解消する場合もありま す。
何度もお伝えしておりますように、骨のズレは手術や薬で治せるものではありません。 体操などで体に柔軟性を持たせたり、毎日全身の血行を良くすることを習慣にしておけば、症状が出ること自体減りますし、回復を早くする効果も期待できま す。
逆にいえば、体を動かすことを怠けた結果が肩こりとなっているわけですから、これも体からの危険信号のひとつだと思って、重病に移行する前 に適切に対処してください。