変形性膝関節症


  ヒザが痛くて正座ができない、階段の上り下りがしづらい、などの症状とともに、ヒザに水が溜まって、病院で水を抜いてもらったという方の話は、よく耳 にします。

  その多くは、変形性膝関節症と診断されます。これは、老化のため、膝関節の半月版がすり減っているとか、骨に棘ができているのが原因だ、な どと説明されるようです。

  常にヒザが痛くて歩きにくいと、歩行量が減ります。すると、膝関節を支える筋力が低下してきます。  膝関節には、歩くだけで体重の3〜4倍の力が加わると言われています。
  そのため、筋力が少しでも低下すれば、筋肉で支えきれない重みを、関節自体で支えることになってしまうのです。その結果、ヒザの軟骨である 半月板や骨の表面の膜がこすれます。
  摩擦が増えれば痛みも増しますし、潤滑剤の役目をしている液体の分泌も増えます。このため、ヒザに水が溜まるようになりますし、水が溜まれ ば、それがまた神経を圧迫して痛みを出すという悪循環になるのです。

  変形性膝関節症と診断された場合、病院での治療法は、湿布や鎮痛剤の処方などの対症療法か、手術しかありません。
  しかし、結果的には、ほとんどの人が整形外科に通っても治りません。  整形外科の側でも、老化だから完治しないのは仕方ないという結論になるようです。

   この症状の方を、私も数多く診ていますが、そのほとんど、多分9割くらいの方の場合、痛みの元は腰椎の4、5番目のズレにあります。
  痛いのはヒザなのに、腰の骨がズレてるからだなんて、不思議ですよね。しかし、腰椎のズレが神経を圧迫し、それが痛みとして出る先が、たま たまヒザだっただけなのです。神経はつながっているのです。
  ヒザの裏側に痛みが出る場合は、腰椎4番が左にズレており、ヒザの表側に痛みが出る場合は、5番が左にズレているのです。
  元々、痛みの元がヒザではないのですから、ヒザを治療しても治るわけではありません。ですから、このズレた部分を矯正すると、ヒザの痛みも 消えてしまいます。

   これは決して老化ではなく、若い人にも出る症状です。このズレ方に規則性があることから見ても、これが、ねじれ現象のひとつであることが わかります。
  ヒザ自体をぶつけたり、ひねったりした記憶もないのに、ヒザに痛みが出る場合は、ねじれ現象ではないかと疑ってみてください。
  その場合、まずは、ねじれ現象が起きないように生活を見直してみること。また、膝関節に直接体重をかけない水泳などの運動で、筋肉を鍛える ようにしてみてくださいね。 

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